ブログを始めようと思った時に、アメブロやFC2ブログなど、無料でお手軽に始められるブログサービスがたくさんありますが、やっぱり独自の城を築きたいと思う方にはWordPressがおすすめです。環境構築など、少しのITリテラシーと少しのサーバ費用が必要ですが、SEO対策などが施されており上位表示されやすく、ドメインも独自ドメインにできるためかっこがつきます。
ここではWordPressの導入をわかりやすく説明していきたいと思います。
WordPressの前提知識
WordPressを導入するためには、レンタルサーバやAWS等を利用して自分のサーバを持つ必要があります。月に数百円程度の出費でブログには十分な自分専用のサーバが利用できるようになります。ここでは、そのサーバでWordPressがどう動くのかを説明します。
まず、WordPressをダウンロードしてみましょう。こちらの公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、wordpressというフォルダができて、その下にフォルダやファイルがたくさんあります。
それでは、全体像を説明します。
まず、ダウンロードしたwordpressのファイル達をWebサーバにアップロードする必要があります。Webサーバのどこに置けばよいかというと、ブラウザからWebサーバにアクセスした時に見えるドキュメントルートというフォルダに置く必要があります。レンタルサーバの多くの場合、wwwというフォルダです。自分でApacheなどのWebサーバを導入した場合は、/var/www/htmlがデフォルトだと思います。
とにかくここに、先程ダウンロードしたwordpressのファイル達をごっそりコピーすれば良いです。(レンタルサーバによって様々ですが、FTP、SCP、ファイルマネージャーなどを駆使してコピーします)
このWebサーバ以外に、データベースというものを把握しておく必要があります。これはブログの記事やコメントなどを保存しておく場所です。レンタルサーバではたいていデータベースもセットで提供してくれるので、あまり気にする必要はありませんが、後ででてくるWordPressの設定でデータベースの設定も必要になってくるので、把握しておいた方が良いです。
データベースもひとつのサーバとして動いています。なのでサーバのホスト名なるものが存在します。その中にデータベースというものを複数作れます。WordPress用にひとつのデータベースを使います。このデータベースにも名前があり、データベース名と言います。
さらにデータベースの中にテーブルというものが複数作成されます。こちらはWordPressが自動的に作ってくれるので気にする必要は全くありませんが、ここに固定ページ用のテーブルや投稿ページ用のテーブルなどがあり、保存されていきます。
データベースサーバには、ユーザ名とパスワードでアクセスできるようになっているので、このデータベースサーバにアクセスできるユーザ名とパスワードがWordPressの設定に必要になってきます。
まとめると、以下の情報がWordPressの設定に必要になってきます。
- データベースのホスト名
- データベース名
- データベースにアクセスできるユーザ名とパスワード
これらはレンタルサーバの場合、最初から提供されていたりします。
一番つまづきそうな点は、やはりWordPressのサーバへのインストールなのですが、これもレンタルサーバによっては自動でできる場合があります。
さくらインターネットの場合は、コントロールパネルでこんな感じのものがあり、WordPressのインストールもボタンひとつでできてしまいます。
今までの説明はなんだったのかと思うかもしれませんが、たとえボタンぽちっでインストールできたとしても上記の概念的なことはわかっておいて損はないと思います。
WordPressの設定
つぎに、いよいよWordPressの設定なのですが、これは先程のWebサーバにブラウザから普通にアクセスすれば始まるようになっています。
どこにアクセスすればよいかというと、それはWebサーバのドメイン名で、
http://Webサーバのドメイン名/
にアクセスすれば良いです。Webサーバのドメイン名ですが、デフォルトだとレンタルサーバが提供するサーバ名(ドメイン)がついてると思います。
でも、せっかくなのでブログの内容がわかるような独自ドメインをつけたいですね。それについてはまた別記事で触れたいと思います。ひとまず、WordPressの設定を続けます。
このような画面がでてきたら、WordPressが正常にインストールされていて動いています。この後、データベースの設定をしていきます。「さあ、始めましょう!」ボタンを押しましょう。
ここに先ほど説明したデータベースの各種情報を入力していきます。最後のテーブル接頭辞はWordPressがテーブルを作る際の命名規則になりますが、複数のサイトを同じデータベースで運用しない限りはこれを変える必要はありません。そのままにして「送信」ボタンを押しましょう。
このような画面がでてきたら、入力したデータが正しく設定されてデータベースにも接続できております。「インストール実行」を押しましょう。
サイトの内容を設定していきます。タイトルはブログのタイトルですね。ユーザ名とパスワードは、サイトの編集モードにログインするためのユーザ名・パスワードになります。メールアドレスは、当然ですが自分が読めるメールアドレスを入れましょう。そして「WordPressをインストール」を押します。
この後、WordPressが自動的にテーブルなどを作成して完了します。
完了したらログイン画面がでてくると思いますので、上記で設定したユーザ名・パスワードでログインしましょう。WordPressのダッシュボードがでてきたら、WordPressライフの始まりです。
おすすめのプラグイン
WordPressには便利なプラグインがたくさんあり、自分好みのプラグインをインストールして機能を好きに拡張していけます。その中でも必須と思われる機能として、バックアップとSEO対策の2つをご紹介します。
どちらも All-in-One XXX という名前なので、プラグイン追加画面で、All in Oneで検索すれば両方でてきます。
バックアップの方は右側の、All-in-One WP Migrationというプラグインで、サイト全体のデータをエクスポートして、zipファイルとして保存できます。復元はこのzipファイルをインポートするだけです。とても簡単にバックアップができます。
SEO対策の方は左側の、All in One SEO というプラグインで、SEO対策の定番となっております。サイトマップの作成から、SEO観点で記事の良し悪しやサイト全体を採点してくれたりするので、SEO的に良い記事や良いサイトを作りやすいです。
他にも目次を作ってくれるプラグインなど便利なものがたくさんありますので、バックアップをとりながらいろんな機能を試してみるのも良いと思います。